「人のイラストを真似したらダメなんでしょ?俺は自分の力だけで上手くなってやる!」
イラスト初心者の人でたまに見かけます。
- 資料を見ようとしない、調べない。
- 上手い人のイラストを真似しようとしない。
- 人のイラストを真似することは「悪いこと」だと思っている。
こんな人たち。
いつまでも自分の想像力だけでイラストを描こうとしている人です。
これではいつまで経っても上達できず「なんて上手く描けないんだ!」と悩むのも当然。
本当にもったいない!
「資料を見る」「人のイラストを参考にする」
いわゆる「真似すること」に抵抗があるなんてもったいないです!
今回は「真似しないこと」がどれだけもったいないかを解説します。
結論:勉強することは「真似する」こと。どんどん真似して描こう!
「学ぶ」の語源は「真似ぶ=真似する」です。
ありとあらゆる分野で技術を習得するには先人たちが積み重ねてきた経験を
学ぶ(真似する)ことが必要です。
スポーツで上手くなりたければプロの選手の動きを真似します。
料理が上手くなりたければプロのレシピを真似して作ります。
勉強が上手くなりたければ、公式や解き方を真似して問題を解きます。
もちろん絵だって同じです。
絵が上手くなりたければ、上手い絵師の絵を真似して描いたほうが良いですよ。
今回の記事の内容
- 「真似したら負け」は勘違い。積極的に資料は見よう。
- イラストを描くこと=真似をすること。
- 真似をしてもあなたの個性は死なない。
「真似したら負け」は勘違い。積極的に資料は見よう。

真似することは恥ずかしいことではない。積極的に資料は見るべき。
既に書いた通り、学ぶ=真似することです。
勉強するということは何かを調べ、それを真似することです。
逆を言えば、真似をしないと何も学ぶことができません。
自分がイラストを描いていて「あれ?どうやって描くんだろう??」
と手が止まってしまったらどうしますか?
A「わからないけどいいや、適当に描こう」
→わからないままで何も学んでいません。つまり経験値がゼロなので上達もしません。
B「わからないから画像検索してみよう。あ、なるほど!こうやって描くんだな」
→わからない部分を知ることができました。知識が深まり、少し上達しましたね。
勉強するということは誰かの真似をすることです。
誰も一度も見たことが無いものを描くことはできません。
誰も一度見たくらいでは覚えていられません。
分からない、忘れたなんてときは積極的に資料を探して真似しましょう。
真似すれば真似するほど、あなたのイラストの勉強は進み
どんどん知識と記憶が蓄積されていきます。
いずれば真似しなくても描けるようになるまで上達しますよ。
初心者のうちは変なプライドは捨てて
わからないものはわからないと受け止めて資料(写真や誰かのイラスト)を探して積極的に練習しましょう。そうすればレベルアップはすぐですよ!
イラストを描くこと=真似をすること。

そもそもイラストを描く=モデルを真似して描くことです
実在するものを描くなら、当然モデルが存在しますよね?
空想のものを描くにしても、”実在しそう”と思わせるには実在するものに似せて描きます。
それが”リアリティ”です。
子供銀行のお札は実在していませんが、実在するお札のデザイン、色を似せることで
本当のお札のように見せていますよね?一億円札欲しいなぁw
ほぼすべての状況において、イラストを描くということは
必ずモデルの全体、または一部分を真似して描くということです。
「真似したらダメ」ということはありません。
「著作権」があるから真似したらダメなんでしょ?
たぶん「真似したらダメ」という考えの根底には「著作権」や「盗作」といった言葉があるんじゃないかなぁと思います。
「著作権」というのはほんもの原作を描いた人の利益を守る法律です。
利益を守るとか曖昧で難しい表現をすると分かりづらいと思うので、すごく簡単に言うと
真似して描いたイラストを「自分が描きました」と言って人に見せちゃダメ
見せるなら「真似をしました」と正直に言いましょう。
という法律です。
こうすることで誰がオリジナルを描いたのか、誰が真似をしたのかが見ている人にハッキリわかりますよね?
つまり本物と偽物の区別をつけるための法律です。
こうすることで本物が守られます。
逆をいえば、本物を守れば真似しても問題ありません。
誰にも言わなければ、見せなければ、まるっとコピーしても良いということです。
練習中の絵を見せたりしませんよね?
練習ではどんどんトレースして、模写して真似しましょう。
本番は自分の力で描けば大丈夫です。
真似をしてもあなたの個性は死なない。

どんなに真似しても、あなたの個性は死にません。
トレースでもしない限り、どんなに真似しても100%真似することはほぼ不可能です。
たまにめちゃくちゃ模写が上手い人はいますけど、ごく一部ですよね?
ほとんどの人は100%真似することはできませんし、そこまでするのは非効率的です。
80%ほど真似して、残りの20%は自分が描きやすい様にアレンジします。
この20%があなたの個性になります。

私もトレースや模写でよく練習しますが、
100%真似することを目指そうとはしません。
他人が見て「似てるね」と思わせるには、特徴を真似て描くだけで十分です。
特徴だけ真似したら、あとは自分が描きやすい、描いていて楽しいようにアレンジします。
「真似したら個性が死ぬじゃないか」
なんて心配をする人がたまに居ますが、そんなことを心配する必要はありません。
そもそもイラストの練習をするためにトレース、模写して真似をするんです。
本番では練習の成果を織り交ぜつつ自分の力で描けば個性はちゃんと出ますよ。
人間の感性は十人十色でみんなバラバラです。
つまりみんなの中で「上手い」という基準が全然違います。
あなたの中で「上手い」と思う描き方と、別の人が「上手い」と思う描き方は違います。
だからみんなそれぞれ描き方が違います。
それが個性です。
二人の人間が同じ人の絵を真似して練習していたとしても
二人とも「上手いな」と感じる部分が違うので、それぞれ違う描き方をするはずです。
描き方が似ることはあるでしょうが、まったく同じということは無いので
そこまで心配する必要はないですよ。
まとめ:上手くなるためにどんどん真似しよう
上手くなるためには「資料を参考にする」「上手い人の絵を参考にする」、
つまり「真似する」ことが必要不可欠です。
「真似する」ことで練習時間がめちゃくちゃ削減できます。
- 知らないもの、描けないものは「まず調べる」
- 真似することで発見があり、経験値が得られる
- 根本的にイラストを描くことは何かの真似をすること
- 真似しても、最終的に個性は死なない
とにかく「真似すること」は一番の勉強法です。
気を付けてほしいのは「真似することが目的にしない」ことです。
”描きたい絵があるけど、描けない部分があるから”
そこだけ上手い人の絵を真似して描こう。これなら大丈夫です。上達します。
目的もなく「とりあえずトレースするかー、いつか上手くなるだろ」なんて真似ばかりしていては何も上達しません。
そこだけ注意してください。
今回の記事は以上です。ありがとうございました。
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